膝を痛めやすい2つの動きとは?

膝を痛めやすいスポーツというと何でしょうか?
おそらくバレーボールやバスケットボールを想像される方、多いと思います。
ではそれはなぜでしょうか?

膝は「脛骨」というすねの骨の上に
「半月板」というゼリー状の緩衝材がくっついていて、
その上に「大腿骨」という骨が乗っている構造です。

硬いものの上に柔らかいクッションがあり、
その上にまた硬いものがある、ということです。

骨同士が直接当たると傷むので、それを予防するために半月板があり、
さらに骨の表面に「軟骨」という組織があります。

この軟骨という滑りやすい組織がついているため、
スムーズに膝の曲げ伸ばしができるのです。

膝には、立つ、歩く、走る、跳ぶというときには、
常に体重と重力により、押しつぶされる力がかかります。
これを荷重(かじゅう)と言います。

膝は荷重がかかる前提で、上記のような構造になっています。
単純な「曲げる・伸ばす」という動作は得意な関節と言えます。

・痛めやすい動きその①
逆にいうと「曲げる・伸ばす」以外の動きは負担がかかります。
例えば、荷重をかけたまま膝を「ねじる」という動きです。
言い換えると、膝が内側を向き、つま先が外を向くという動きです。
専門的には「knee-in, toe-out」と言います。

荷重したまま捻ると、半月板や靭帯などを痛めることになります。
硬いものと硬いものに押しつぶされたまま捻ると、
間にある柔らかいものには引きちぎるような力がかかるのが
想像できると思います。

ジャンプの着地や、相手にフェイントをかけたときにこのような動きが
出やすい選手は、膝を痛めやすいので注意が必要です。
選手に限らず、「つま先と膝は同じ方向」となるように
日常生活での動きにも気をつけましょう。

・痛めやすい動きその②
スクワットではよく「つま先より前に膝が出ないように」と言われます。
これは、自分の体重でやるスクワットの何倍も荷重がかかる、
ジャンプの際も同じことが言えます。

それなのに、着地の仕方は教えてもらわないのではないでしょうか?
特にバレーボールのブロックをイメージしていただくとわかりますが、
顔を上げてしゃがむと膝が前に出やすいです。
そしてそのまま跳んで着地でも膝が前に出る。
これでは痛くなるのも当然です。

解決法としては、「お尻を少し後ろに引く」のがコツです。
お尻を引くと股関節を使えるようになり、膝への負担が減ります。
スクワットのしっかりとしたフォームを身に付けておくことが大切ですね。

すぐにチェックして、気をつけることができる、
膝の動きについてのお話でした!

今回もお読みいただきありがとうございました!

体について、指導について、コミュニケーションについて
様々な情報を配信している
LINE公式アカウントの「友だち追加」はこちらから!
友だち追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました