今回はランナーに「膝の外側が痛い」と言われた場合を考えてみましょう。
「膝の外側」と言っても、人によってどこを言うかが違います。
・まず膝の外側に何があるかを考えます。
腸脛靭帯
外側側副靭帯
関節包
外側半月板
外側広筋
大腿二頭筋
大腿骨
脛骨
腓骨
膝蓋骨
この辺りでしょうか。
実際に触れれば、触って確認します。
触れない場合は、写真を送ってもらうこともできますね。
・次に痛みについて
何もしなくても痛い?
押すと痛い?
どう動かすのが一番痛い?
走っていると痛い場合、最初から?だんだん?
という具合に聞いていきます。
まだまだ付随してたくさん知りたい情報を引き出しますが、
場所と痛みについて聞くと、ある程度痛みの原因が絞られます。
ランニングをしている方で、
膝の外側が走っていると痛んでくる・・・
となると、ランナー膝(ランナーズニー)がまず考えられます。
正式名称は「腸脛靭帯炎」というスポーツ障がいです。
この障がいの原因は、腸脛靭帯が大腿骨の外側と擦れることで
炎症が起こる、というものです。
ではなぜ擦れるのか?
それは腸脛靭帯の大元である股関節の横と後ろの
大腿筋膜張筋と大殿筋という筋肉が硬くなるからです。
よって、痛みを取るためにはこの2つの筋肉を緩める必要があります。
ストレッチ、マッサージ、電気、鍼灸など方法は様々です。
ただ痛みが取れても、そこが硬くなる原因は解決されていません。
・走りすぎ(=疲労度、練習量の問題)
・走り方(動作の問題)
・姿勢や筋バランスの問題
などが考えられるため、それぞれに対してアプローチします。
この方法も様々です。
ケアや解決の方法はどちらも様々なのですが、
どんなケガなのか、そして原因が何かを探るためには、
やはり解剖学を活用することになります。
日々勉強ですね。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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